業務用脱毛機にはさまざまな種類があり、それぞれに明確な得意分野があります。そのため、脱毛サロンが業務用脱毛機を導入する際には「どのような施術を提供したいのか」「どのような顧客層をターゲットにするのか」を明確にしたうえで機種を選定することが不可欠です。今回は業務用脱毛機の選び方や注意点について解説します。
脱毛機には得意分野がそれぞれある
日本で一般的に行われている脱毛方法は、光脱毛・レーザー脱毛・ニードル脱毛の3種類です。このうち、永久脱毛と定義されているのはレーザー脱毛とニードル脱毛であり、レーザー脱毛は医療行為に該当するため、医療機関のみで施術が許可されています。そのため、エステサロンなど医療機関以外の店舗が導入できる業務用脱毛機は、基本的に光脱毛機に限られるのです。施術内容と機械の特性が一致していなければ、十分な効果を提供できず、結果として顧客満足度の低下につながる恐れがあります。
エステサロンで採用されている脱毛機
エステサロンで扱われる光脱毛は、おもにIPL・SHR・SSCの3方式です。光脱毛は永久脱毛ではなく、毛量を減らす「減毛」を目的とした施術であり、効果を実感するまでに一定の期間が必要です。一般的には最低でも半年、長い場合は2年以上の継続施術が必要とされています。一方で、医療脱毛と比べて痛みが少なく、脱毛初心者にも提案しやすい点が大きなメリットです。IPL脱毛は、毛のメラニン色素に反応する光を照射し、毛根にダメージを与える方式です。濃く太い毛に向いていますが、日焼けした肌やホクロ部分には使用できず、毛周期に合わせた施術が必要となるため、効果を実感するまでに2~3年かかるケースもあります。
SHR脱毛は、毛包全体に弱い熱を与え、毛の再生を遅らせる方式です。毛周期や毛の色に左右されにくく、細い毛や産毛にも効果が期待できます。日焼け肌や色黒肌にも対応可能で、早ければ半年から1年程度で完了する点が特徴です。
SSC脱毛は、特定の波長の光を用い、成長期の毛にのみ作用します。成長期以外の毛には効果が期待できないため、施術間隔は1か月半~2か月程度空ける必要があります。部位ごとの毛周期を正しく理解した運用が求められる方式です。
業務用脱毛機の選び方
エステサロンを運営するうえで、業務用脱毛機の選定は経営の成否を左右する重要な要素です。安全性と効果の両立はもちろん、運営効率や将来的な拡張性まで考慮した選定が求められます。価格
まず多くの方が気にするのが価格です。業務用脱毛機の本体価格は、安価なもので約150万円、高価なものでは500万円以上に及びます。150万円台の機種は中国製が多く、200万~300万円台は国産・海外製を問わず性能と価格のバランスが取れた価格帯といえます。ただし、本体価格だけで判断するのは危険です。1ショットあたりのコスト(0.1~1.2円程度)や光源ランプの交換費用など、ランニングコストも必ず確認する必要があります。マシンの性能や操作性
次に重要なのが、マシンの性能や操作性です。特にハンドピースの冷却性能は、痛みの軽減や肌トラブル防止に直結します。冷却温度が低ければ良いわけではなく、温度制御が安定しているかどうかが重要です。照射スピードも施術時間に影響しますが、過度なスピード重視は照射精度を下げる恐れがあります。全身脱毛の場合、実際の施術時間は45分~1時間程度が一般的です。出力設定については、ジュール(J)およびJ/cm²の表記を必ず確認しましょう。安全性の観点から、美容ライト脱毛機器適合審査制度では15J/cm²以下と定められています。