脱毛サロンが儲かるって本当?儲かる仕組みや失敗しないポイントを解説

公開日:2026/03/15 最終更新日:2026/03/27

脱毛サロンの開業を考える際、本当に儲かるのか気になる方は多いでしょう。美容業界の中でも脱毛サロンは収益性が期待できるビジネスとして注目されていますが、一方で大手サロンの倒産が相次ぐなど厳しい現実も存在します。成功するには業界の実態を理解し、適切な戦略が必要です。ぜひ最後までご一読ください。

脱毛サロンは本当に儲かる?

脱毛サロンが儲かるビジネスといわれる背景には、市場環境や事業特性があります。ただし必ずしも全てのサロンが成功しているわけではないため、まずは業界の実態を見ていきましょう。

経営者の平均年収はどれくらいか

個人で脱毛サロンを経営している場合、平均年収は500万円から1,000万円といわれています。複数の店舗を展開できれば、1,000万円以上の収入を得ることも充分に可能です。ただし経営者が自ら施術も行う場合は、雇われて働く場合と同程度の年収になるケースも少なくありません。多店舗経営に成功すれば高収入が期待できますが、ひとりで運営する場合は大きな収入増は難しい現実があります。

脱毛市場の現状と将来性

脱毛サロンを含む美容脱毛市場の規模は約1,400億円にのぼります。とくにメンズ脱毛市場は2020年の348億円から2024年には635億円へと大きく成長しました。一方で女性向けの脱毛市場は2023年以降縮小傾向にあります。

しかし男性や子ども、高齢者といった新たな層が脱毛サービスを利用し始めており、美容意識の高まりとともに需要は継続すると予測されています。ターゲットを広げると、今後も成長の余地がある業界といえます。

厳しい現実も存在する

中小企業庁の調査によると、起業から5年後の企業生存率は約8割です。つまり2割の企業が5年以内に廃業している計算になります。脱毛サロン業界も例外ではなく、2023年には過去最多の9件の倒産が発生しました。

大手サロンでさえ経営破綻するケースが相次いでおり、業界全体が厳しい状況にあります。新規参入が増えて競合が激化し、価格競争に巻き込まれるサロンも少なくありません。開業すれば必ず儲かるわけではないという現実を理解しておく必要があります。

脱毛サロンが儲かる仕組み

脱毛サロンで利益を出すには、収益構造の正確な理解が重要です。どのような収入源があり、なぜ収益性が高いといわれるのか解説します。

リピート収入が見込める

脱毛は1回の施術では完了せず、複数回通う必要があるサービスです。そのため顧客が継続的に来店し、安定した収入を得られる仕組みになっています。多くのサロンではコース契約を採用しており、契約時に売上を先行して確保できる点も大きなメリットです。

新規顧客を獲得するコストはリピーターを維持するコストの約5倍といわれており、リピート率の高さは経営の安定につながります。継続的な関係を築ける点が、脱毛サロンの収益性を支えています。

高い利益率を実現できる理由

脱毛サロンの平均利益率は約15%と、美容業界の中では高い水準にあります。施術単価と原価のバランスが良好で、脱毛機器への初期投資を回収した後は高い収益性を維持できます。また少人数でも運営が可能なため、人件費を抑えやすい特徴もあります。

とくに個人経営の場合は経営者が施術を行うと、さらに人件費を削減できます。こうした構造により、適切に運営すれば高い利益を生み出せるビジネスモデルとなっています。

開業・運営にかかる費用

脱毛サロンの開業には、初期費用として200万円から600万円程度が必要です。初期費用の大部分を占めるのが脱毛機器で、性能によって100万円から500万円と価格に大きな差があります。

自宅で開業する場合は物件取得費がかからないため、初期費用を100万円から300万円程度に抑えられます。開業後は家賃や光熱費、人件費などの固定費が毎月発生します。売上が安定するまでの運転資金として、半年から1年分の費用を確保しておくことが推奨されています。

失敗する脱毛サロンの特徴

成功するサロンがある一方で、廃業に追い込まれるサロンも少なくありません。失敗するサロンには共通する特徴があるため、開業前に知っておくべき失敗パターンを紹介します。

集客ができていない

脱毛サロンでもっとも多い失敗原因が集客不足です。ターゲット設定が曖昧だと他店との差別化ができず、顧客に選ばれません。開業したからといって自然に顧客が来るわけではなく、広告やSNSなどを活用した積極的な情報発信が必要です。

しかし広告費をかけられず認知が広がらないケースや口コミやSNSの活用が不充分なケースが多く見られます。開業前にターゲット層を明確にし、どの媒体で宣伝するのか、集客にいくらコストをかけるのか計画を立てておくことが大切です。

価格設定の失敗

価格設定を誤ると経営を圧迫する原因になります。大手サロンに対抗して価格を安く設定しすぎると、充分な利益が出ず運営資金が底をついてしまいます。開業当初から価格競争に巻き込まれると、サービスの質を維持できなくなる可能性もあります。

また通い放題プランを提供して予約枠が埋まってしまい、新規顧客を受け入れられなくなった事例もあります。価格の安さだけでなく、サービスの充実度や接客で差別化を図り、適正な価格維持が重要です。

資金管理の甘さ

初期費用だけを準備して、運転資金を確保していないケースがあります。サロンが軌道に乗るまでには2年から3年かかるといわれており、その期間の運営費用が必要です。収支管理が大雑把だと無駄な支出に気づけず、気がついたときには経営が困難な状況に陥っているケースも少なくありません。開業後は常にお金の流れに注意を払い、細かい収支まで管理する姿勢が求められます。

脱毛機器の選定ミス

脱毛機器はサロンの品質を左右する重要な設備です。しかし初期費用を抑えるために中古品を購入すると、メーカーのサポートが受けられず故障時に対応が遅れる場合があります。性能が不足していると顧客満足度が低下し、リピーターを獲得できません。修理や部品交換で想定外の出費が発生し、結果的に新品を購入するより高くつくケースもあります。機器を選ぶ際は価格だけでなく、性能やサポート体制も確認することが大切です。

まとめ

脱毛サロンは市場の成長性やリピート需要、高い利益率から儲かる可能性のあるビジネスです。個人経営でも年収500万円から1,000万円を目指せる点は魅力といえます。しかし大手サロンでさえ倒産する厳しい業界でもあり、開業すれば必ず成功するわけではありません。成功の鍵は明確なターゲット設定と差別化、適切な価格設定、充分な資金準備、そして効果的な集客戦略にあります。開業前に収益構造を理解し、失敗パターンを学ぶことでリスクを減らし、安定した経営を目指せます。

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